2025/10/27 12:56


「蜜蜂がこの世界から消えてしまうと、人間は4年で絶滅する」というアインシュタインの残した警告があります。少し長文になりますが、「もしこの世界から蜜蜂が消えたら」この問題について一緒に考えてみませんか。

蜜蜂によって受粉され生産される野菜や果物、コーヒー、綿などはそれら全体の70%以上を占めていて、蜜蜂は私たちの食料生産を支えています。

蜜蜂は自身の生活の過程で、花から花へ花粉を運びます。からだが毛で覆われて帯電しているため花粉が付着しやすく、後ろ足の花粉ブラシや花粉籠という構造で一度にたくさんの花粉を運ぶことができます。こうして花粉を運ぶハナバチのなかでも特に蜜蜂は花の種類を選り好みせず、たくさんの花粉を運ぶことで、古くから農業と密接な繋がりを持っていました。いちごのポリトンネルに蜜蜂がいるのは、農家が養蜂家と契約して巣箱を置いているからです。いちごのきれいな円錐形はみつばちの受粉によるもので、人工授粉では不可能です。


小さな蜜蜂は自身達の生活のために一生懸命に花粉を運びますが、それが私たちの生命をつないでくれる、生態系の重要な一角を担っているのです。


ではなぜ今、蜜蜂が消えた世界について考えなければならないのでしょうか。それは、世界的な蜜蜂の減少のせいです。国内でニホンミツバチが減ったというニュースはみなさんもどこかで目にしていると思いますが、アメリカでは、約20年前から「蜂群崩壊症候群」という現象により年間30%以上の蜜蜂が失踪するという事態が起きています。農薬や気候変動あたりが原因ではないかと言われていますが、明確な原因はわかっていません。この世界問題をどこかで止めなければ、蜜蜂が完全にこの世界から消えてしまうかもしれません。


蜜蜂が消えてしまったら、農作物が育たなくなります。野菜や繊維製品の価格は高騰し手に入らない「高嶺の花」です。今毎日食卓に並ぶフレッシュな野菜サラダが高級レストランでしか食べられないなんてことになるかもしれません。そしてそのうち食料は不足し、奪い合いが起き、想像を絶する混乱と困窮が起きてしまうでしょう。食べたいものがあたりまえに手に入るこの生活が、当たり前ではなくなり、私たちの健康も損なわれていきます。アインシュタインの警告の通り「4年で絶滅」なのかはわかりませんが、人類や動物、生き物すべてが絶滅する恐ろしい未来が訪れてしまうかもしれません。


これは遠い国の話ではありません。みなさんも実感されていると思います。今年の夏の記録的な猛暑。農作物がうまく育たないという声を多く耳にしました。私も小さな畑をやっていますが、プチトマトがまともに実りませんでした。水分不足で苗がうまく育たなかったのと、暑さで蜜蜂が飛ばなかったこともひとつの原因ではないかと、畑仲間と話していました。Honeywoollyの蜜蜂達も巣箱内の暑さで、巣枠ではないところに巣を作り始めたり、蜜がおもうように貯蔵されなかったりと、いつも未来を見ている養蜂家にとって、けして楽観視できる状況ではなかったと思います。

蜜蜂を健全な状態で守り育てることは、私たちの未来を守ることでもあります。抗生物質を使わず、採蜜量を抑えて蜜蜂の負担を減らすことも大切なことです。そんな養蜂家達の日々の努力を消費によって支えること、地域や自宅に蜜源植物を植えること、森林を守ること、自分にできる小さな活動を重ねて、一緒に蜜蜂を守り育てていきましょう。


Honeywoollyができることとして、販売したはちみつの売り上げの一部は養蜂場の蜜源植物の苗や種を提供するために使用していきます。